IP試験

IPはInternational Protectionの略で、電気製品の筐体が、異物の侵入を防ぐ外郭による保護等級を表すものです。
IEC/EN60529・JIS C0920（外郭による保護の階級分類）に基づく評価で、固体、液体の侵入物に対する保護の度合いが数字で表され、数字を見れば製品の保護等級がわかるようになっています。

弊社では、水・粉塵に対するIP保護等級の試験が実施可能です。

対応規格

IEC 60529
JISC 0920 等

IP試験設備（防塵・防水試験設備）の概要

防塵

IP1X～IP6Xまでの各種プローブ侵入検査試験が実施可能です。
粉塵試験機（ダストチャンバー）にて、タルク粉によるダスト試験（IP5X、IP6X）が実施可能です。

対応可能及び実績のある粉体

タルク粉（粒子径75µ以下）
タルク粉4種
タルク粉9種
関東ローム7種
関東ローム8種
関東ローム11種
アリゾナダスト

※上記以外の粉体のご希望につきましてはCS部までお問い合わせください

防水

以下の全ての条件で実施可能です。

IPX1～IPX2 降雨試験 IPX3～IPX4 散水試験

IPX5～IPX6 放水試験 IPX7～IPX8 潜水試験

IPX9 高圧恒温噴射試験

※IPX8については、試験条件を協議の上、決定する必要があります。
UL50、NEMAの保護要求であるRain test、Sprincler test、Hose down test（毎分246リットル）にも対応しています。

IPX1～IPX2	降雨試験	IPX3～IPX4	散水試験
IPX5～IPX6	放水試験	IPX7～IPX8	潜水試験
IPX9	高圧恒温噴射試験

防油

補助文字IPXXF(防油)及びIPXXG(耐油)の油に対する試験も可能です。

評価実施概要

近接に対する保護	IP1X～IP6X	立会試験/依頼試験対応可能
水の浸入に対する保護	PX1～IPX8、IPX9	立会試験/依頼試験対応可能
油の侵入に対する保護	PXXF、IPXXG	依頼試験対応可能

依頼試験　試験筐体を弊社にご送付頂き、評価を実施させていただきます。
立会試験　御社エンジニア様が、弊社の設備で試験の詳細を確認できます。

評価対象製品

屋外で使用される機器や、産業機器、医療用機器、家庭用機器等

IP保護等級の概要

保護等級		保護等級
IP0X	無保護	IPX0	無保護
IP1X	直径50mmの硬球が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていること	IPX1	垂直に落下する水に対する保護
IP2X	直径12.5mmの硬球が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていること	IPX2	傾斜(15度)状態にて垂直に落下する水に対する保護
IP3X	直径2.5mmの試験棒が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていること	IPX3	60度の角度からの散水に対する保護（特別な規定がない限り、散水ノズルでの試験となります）
IP4X	直径1.0mmの試験棒が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていること	IPX4	あらゆる角度からの散水に対する保護（特別な規定がない限り、散水ノズルでの試験となります）
IP5X	直径1.0mmの試験棒が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていることまた、塵埃の進入を完全に防止することはできないが、機器の所定の動作及び安全性を妨害する量の塵埃の進入がないこと	IPX5	毎分12.5リットルの激流に対する保護
IP6X	直径1.0mmの試験棒が進入せず、硬球と危険部分との間に適正空間距離が確保されていることまた、塵埃の進入がないこと	IPX6	毎分100リットルの爆激流に対する保護
		IPX7	一時的潜水状態での保護
		IPX8	IPX7よりも厳しい条件（水圧、試験時間、水温など）による潜水に対する保護
		IPX9, IPX9K	高圧、高温の噴射水による保護規格範囲・水温：80±5℃ ・水量：14～16ℓ/min ・水圧：8～10MPa （装置仕様最大水圧：19MPa）
		IPXXF (JIS規定)	防油形（いかなる方向からの油滴・油まつによっても有害な影響を受けない）
		IPXXG (JIS規定)	耐油形（いかなる方向からの油滴・油まつも内部に浸入しない）

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