長岡科学技術大学大学院工学科修士課程システム安全工学専攻を修了して1年が経ちました。私の後輩として同じ大学院に送った社員も見事総代で修了してくれました。総代は彼にとって非常に栄誉なことですし、生涯の財産となるでしょう。
監督省庁の担当官から“民間から初めて自ら手を上げて NCB になったのだから手を下ろすな”と激励していただいたことを思い出し、療養中に2年間、当社を指導してくださった住本守氏のご恩に報いるためにも、早く完璧な第三者検査機関になるように、品質保証システムの改良にかかりたいと思います。
まず、“経営理念”の再確認として、創立以来、心に留めてきた“お客様への奉仕の心を大切にする”を入れ、“事業者団体として高い倫理観とモラルを堅持していくために、定期的に研修と教育を受け、知識向上と意識改革に努めていく“ことを宣言する文言を入れて改良します。
次に、品質マニュアル、規定集、手順書などのマネジメントシステム文書の階層構成を、品質保証システムの再構築として ISO 9000 の要求に合わせ、認証機関としてお客様の大切な情報を預かる立場なので、ISO/IEC 27001関連の情報セキュリティマネジメントシステムの一部を組み込みたいと考えています。
厳しいお言葉をいただくことが多かった監督省庁の方から、ISO/IEC 17021-1: 2015(適合性評価-マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項 - 第1部: 要求事項)の附属書Cを忘れないようにと言われたことがあります。この附属書Cは、“力量の判定及び維持のためのプロセスフローの例”を示しており、当社の品質マネジメントシステムのベースとなっているISO/IEC 17025:2017(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)とISO/IEC 17065:2012(製品認証機関に対する要求事項)にも適用できるものです。これらマネジメントシステムにおいては、意図した結果を得るために必要な知識及び技能を明確にすることで要員の力量を判定することが必要です。このフロー例を参考にしながら、当社の要員の力量管理を行っていきます。
“より良いサービスを、どこよりも早く、適正な価格でお届けする”が、民間企業の活動の基本と思います。物価高の中ではありますが、企業努力によりできるだけお客様に負担をかけることのないようにしてまいります。もし見積り価格などで、以前より不当に上昇しているとお考えの場合は、コスモスへの苦情としてホームページより、社長宛てにお申し付けください。
民間の第三者検査機関として皆様に安心して利用していただけるよう、マネジメントシステムの改善とサービス向上に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
日本蜜蜂の方は、2群とも無事に冬を越しましたが、桜も散りましたのでそろそろ分峰の時期になります。多分風の吹かない穏やかな日の昼頃に去って行くでしょう。