皆様いかがお過ごしでしょうか?10 月の半ばですが、まだ残暑を感じる日もありますね。米の供給不足が懸念され、価格が異常に高騰しているように感じます。令和の米騒動が起きないか懸念されます。最近、財務省が発表した令和6 年6 月末時点の国の借金は、過去最高の1311兆421億円に達しました。これらを踏まえ、政府も経済安全保障の観点から物事を捉えるようになっていますが、新しい総理大臣が誕生したと思ったら解散総選挙で、政治状況も安定しているとはいえません。
以前は監督省庁への訪問を断られていた時期もありましたが、最近は月1 度の割合で訪問し、国の将来の方向性を確認させていただいております。以前に登録検査機関としての取り消し処分を受けたことに関して監督省庁から偏見は持たれていません。試買試験業務について、一般公募なので当社も参加するようにとのお言葉をいただきましたが、私の考える問題が解決されていないため、当面は参加しないと明言しました。試買試験に関して、NITE から出された結果を100%受け入れることに疑問を感じることもあると話したところ、製品安全技術者の力量向上に大切だから、そのような疑問はどんどん公言するようにとのご指導を受けました。読者の皆さんで試買試験の結果について議論したい方がいらっしゃいましたら、コスモスのホームページに公開して議論できるようにしたいと思いますが、いかがでしょうか。その際、結果を間違いだと決めつけず、多様な手法による安全規格要求事項への対応を議論する、というルールにしたいと思います。議論はNITE から公開された案件に限定しようと思います。個別の製品の案件は当社に相談してください。
監督省庁との話し合いの中で、関係者同士で多くの案件を相談し、意見交換する必要があるとも感じました。一橋大学の江藤学先生の提唱する、NITE を頂点とした認証機関、業界、日本規格協会などで構成された新しい協議会の創設を希望しましたが、国はJIS 規格のIEC 規格との整合化を早く軌道に乗せたいようです。この整合化が進み、IEC 規格ベースのJIS 規格で評価できる業界になっていくことを願っています。
第三者認証機関はコンサルティングができないとされていますが、「ISO/IEC 17065: 2012 製品認証機関に対する要求事項の解説と適用ガイド」の18 ページに、製品認証制度に関する全般的な説明会を開催したり、規定要求事項についての一般的な解説を行うなど、個別の認証取得に直接関与しない取り組みはここでいうコンサルティングには当たらないと明記されています。他機関の認証案件についての問い合わせもお待ちしています。
当社を退職した技術者が製品安全業界で活動しているケースが多くなってきています。当社の元技術者として特別な技術を有すると宣伝しているところもあるようです。私は多くの製品安全技術者を育てた自負がありますが、当社での経験を営業戦略として使用されることには疑問を強く感じております。
趣味の日本蜜蜂の養蜂ですが、この暑さの影響で巣が溶け、巣落ちという事態になり、悲しいことにすべて逃げていってしまいました。