この秋は異常気象のせいで夏なのかと思うような日もあった中、最近は一気に冬模様となりました。コロナ禍も終結しませんし、インフルエンザも猛威を奮ってきていますが、皆様にはお元気にご活躍されていることと存じます。

今回は、未曾有の円安が進む中で、外国の製品安全認証の取得や製品安全評価を受ける際のコストの削減の観点から、提案させていただきます。円安に関してですが、1ドル=120 円の頃から現在は1ドル=150 円のレートとなっており、約 30 円も日本円の価値が下がったことになります。もちろん、日本の製品を輸出した場合は外国では購買しやすくなるわけですが、外国の製品安全認証・評価サービスを受ける場合、認証・評価費を現地通貨で支払うと1ドル=120 円の頃に比べて約 25%の上昇になります。しかし、IECEE CB スキームにおける日本の国内認証機関(NCB)で、日本円で決済できる NCB の CB 証明を受ければ、少なくとも為替変動によるリスクを回避できるのではないでしょうか。ぜひご検討ください。

手前味噌になり恐縮ですが、弊社の製品安全業界での認知度が上がってきたように思います。特にお客様の製品の最終ユーザからも製品事故に関するお問い合わせが多く来るようになりました。万に一つ、お客様の製品で製造物責任上の事故が生じても、弊社が関わった業務については認証機関として可能な限り必要な対応を行います。しかし、公平性を担保するため、お客様(製造者)側にも最終ユーザ側にも等しい距離を保つことが求められます。また、最終ユーザや損害保険会社などからの事故原因の調査依頼があった場合、“利益の相反”となる可能性があるために製造者(あるいは電気用品安全法上の輸入事業者)から委任状を提出していただいた上で事故調査業務などを受託することになりますのでご了承をお願いいたします。ここでお客様に提案ですが、製品安全評価依頼の際、弊社も含めての 2 社購買をご検討ください。弊社が創業してから 37 年間、弊社の関わった製品での製造物責任法での訴訟が生じた製品は皆無です。

さて趣味の日本蜜蜂ですが、3cm 目のネットで防御した効果もあったのか、なんとか秋の大雀蜂の襲来にも耐えることができたようです。2 群が元気で、秋に咲いた花の蜜を集めに出て行っています。知り合いからは、蜜をいつ採集するのかと催促されるのですが、朝早くから遅くまで、巣門から元気に出ていく働き蜂を見ているだけで自分が元気になれ、観察だけの毎日で十分楽しんでいます。
プロの養蜂家からは蜜を取らないと逃げていきますよとアドバイスされましたが、実際に逃げられてもなぜか、小さな体をフルに使って集めた蜜を横取りするような気分にはなれません。それを私の仕事への姿勢と重ねて観ていただければ嬉しく思います。