よくある質問(EMC)
FCC : アメリカ
- DC電源製品でもFCCは必要でしょうか?
- 9kHzを超えるデジタル信号、又はパルスを発生し使用している場合は必要です。
- FCC測定に適合したらFCCロゴを付けても良いのでしょうか?
- 適合宣言(DoC)対象の製品で適合している場合のみFCCロゴが付けられます。
- FCCへの申請は必要でしょうか?
- 無線機器はFCCの認証が必要です。
- 無線評価をされた製品のEMI測定も必要でしょうか?
- 無線評価の中でも不要輻射(EMI)の項目がございます。また、製品が無線機能を搭載した複合機器であれば、無線機能以外の不要輻射(EMI)の測定が必要です。
- 工業製品はFCCを免除されるのでしょうか?
- 15.103項(c)に主に、工業用、商業用、或いは医療用試験装置として適用されるデジタル機器は免除機器とされる。但し強制ではないが、免除機器の製造業者は機器を本パートの特定技術基準に適合させる為努力する事を強く勧めるものである、とあります。
- FCCの測定はどこの試験所で実施してもいいのでしょうか?
- 適合宣言書(DoC)のClass Bに該当する製品はFCC認定試験所での測定が必要です。
(コスモスはFCC認定試験所です。)
ICES : カナダ
- ICESのマークはあるのでしょうか?
- 製品あるいは、取扱説明書に適合文を表示することになります。詳細は、下記URLをご確認下さい。
http://www.ic.gc.ca/eic/site/smt-gst.nsf/eng/sf00020.html#a6
- ICESとFCCの要求内容は同じでしょうか?
- 類似しておりますが、製品により規格番号が異なる場合が御座います。
- 無線評価をされた製品のEMI測定も必要でしょうか?
- 無線評価の中でも不要輻射(EMI)の項目がございます。また、製品が無線機能を搭載した複合機器であれば、無線機能以外の不要輻射(EMI)の測定が必要です。
- ICESの測定はどこの試験所で実施しても良いのでしょうか?
- IC(インダストリーカナダ) に登録されている試験所で実施下さい。
(コスモスはIC認定試験所です。)
CE : ヨーロッパ
- どんな製品でもEMC測定が必要でしょうか?
- 電機、電子回路を搭載している製品は、基本的にEMC測定が必要とお考え下さい。
- EN61000-3-2/-3(高調波/フリッカー)測定はどんな時に適用すべきでしょうか?
- 規格の適用範囲に『公共用低電圧配電システムに接続する事を目的とする電機及び電子機器に適用可能』とされています。商用電源に接続されるものは、全て適用されるとお考え下さい。製品個別にそれぞれ、適用内容の異なる場合が御座いますので、詳細については弊社業務推進部までお問い合わせ下さい。
- 規格が新しくなった時は全ての項目の再測定が必要でしょうか?
- このケースは、以前に適合確認されてから時間の経っているケースが多いと思われますので、全ての再評価を推奨致します。但し、以前の適合確認した製品から設計変更等がなく、同一である事を前提に改定された項目のみ評価とする方法も可能と思われますが最終的には製造者様でのご判断となります。
- 共通規格と製品規格のどちらを選択しても良いのでしょうか?
- 該当する製品規格が存在するのであれば、製品規格が優先です。
- EN61000-6シリーズとEN61000-4シリーズの関係性を教えて下さい。
- 前者は、適用規格です。後者は適用規格内に引用されている試験個別の基本規格という位置付けになります。EN61000-4シリーズに記載されている印加レベルを指定しているは、EN61000-6シリーズの適用規格になります。
- 基本規格が新しくなった時は格上げ測定が必要でしょうか?
- 共通規格或いは、製品規格の改定に注目され、当該規格の中で引用されている基本規格の年度版が指定されていない場合は、その改定内容により追加評価をお考え下さい。
- CE用のEMC測定はどの試験所で実施しても良いのでしょうか?
- CEmarkingは基本的に自己宣言なので、試験所に制約は特に御座いません。自社で対応可能であれば、それでも構いません。一般的には、ISO17025で運営している試験所で行なわれるケースがほとんどです。最終的には、製造者様の自己宣言の下での適合宣言になります。
(コスモスはISO17025の認定試験所です。)
- EN 61000-6-3:2007+A1:2011/EN 61000-6-4:2007+A1:2011がオフィシャル ジャーナルに掲載されましたが、以前の年版と測定内容に変更はあるのでしょうか。
- 2011年版では、highest internal frequency(最大動作周波数)が108MHz以上の製品に対して、不要輻射(Radiated Emission)の1GHz超(最大6GHz)の周波数も測定が要求されております。
R&TTE : ヨーロッパ
- 無線機器ですが、DC製品なので無線とEMCの測定を実施すれば問題無いでしょうか?
- R&TTE指令ではAC/DC・電圧に関係なく、安全の評価も必須になります。(EN60950)
- 無線モジュールがR&TTE指令適合品であれば、それを組込む製品はそのまま出荷できますか?
- R&TTE指令ではRF(無線)評価、EMC評価、安全評価が必須になります。
既に、無線モジュールでRFの評価が実施されていても、製品として最低限EMC評価、安全評価が必要になります。
- 無線製品は告知が必要なのでしょうか?
- 利用する周波数によっては、告知が必要になります。メンバー国間で整合された周波数を利用する場合には、Class1機器として特に告知の必要は御座いません。
- FCCの認証品なのでR&TTEにも適合していると考えられるでしょうか?
- 完全一致はしていないので、個別に適合が必要です。
- 無線の測定はどこの試験所で実施しても良いのでしょうか?
- 申請が伴う製品は、登録或いは認可された試験所で実施下さい。(コスモスはNEMKOの認定試験所です。)
その他
- 最大クロック周波数とは何でしょうか?
- 装置内部(LSI内部含む)及びシステム内で使用するデジタル信号、タイミングパルス、スイッチング周波数等の最高周波数の事を指します。
- 外部信号線とは何を指すのでしょうか?
- 他の機器と接続するI/O線、通信線など信号を扱うケーブルを指します。
- EMIのClass AとBの違いは何でしょうか?
- ClassAは、家庭用以外の全ての設備内で使用する事を意図した装置、及び家庭用に使用される建物に給電する低電圧給電回路網に直結される装置に適用されます。ClassBは、家庭用設備内で、及び家庭用の目的に使用される建物に給電する低電圧給電回路網に直結される設備のために使用する事を意図した装置に適用されます。
- CE用のレポートがありますが、北米用のレポートとして使えますか?
- AC電源の場合、電圧が異なるので、データ流用は出来ません。DC電源の場合は、測定内容により使用出来る場合もあります。
- 不要輻射(EMI)の測定は10m法でないといけませんか?
- 基本的には、10m法です。ただ、諸般の事情により10m法での測定が不能な場合は、もっと近い距離で行なう事も許容されています。
- 1項目のみ測定で不適合になったので対策をしましたが、再測定はその不適合項目のみで良いですか?
- セオリーは、すべての項目を再確認することを推奨いたします。但し、対策の内容により、項目を 限定して再評価することも方法のひとつですが、その際の判断は、製造者様になります。